寒単爺のお祭り@厦門青礁村の万応廟(2019.4.13)
厦門の青礁村は顔思斉の出身地として有名です(当時ココは漳州に属していました)。彼は、鄭成功の父ちゃん鄭芝龍などと一緒に長崎ー台湾間で密貿易とか略奪行為とかを働きまくっていた海賊王で、開台王(即ち、台湾開拓マン)の異名も持ちます。
そんな顔思斉の故郷青礁村では、彼の子孫たちが万応廟というお廟に寒単爺という神さまを祀っており(別名「玄壇真君」で趙公明のことらしい)、毎年旧暦三月九日には盛大なお祭りが執り行われます。中心になっているのは全員「顔さん」で、お祭り当日には当村にルーツを持つ台湾の顔さんも大量にやって来ます。台湾でも寒単爺はとても有名な神さまですが、その大本が青礁村の万応廟に祀られている、というように理解されているようです(万応廟=祖廟)。なので台湾の信者たちはそれを大変にありがたがり、分霊した神さまを携えては定期的に帰省します(こうした神さまの里帰りを「進香」といいます)。
ちなみに、上記のようなトリビアはお祭り参加後に調べたもので、参加中は誘ってくれた後輩の後ろにくっついて祭りの様子をただ漫然と眺めていました。とっても賑やかなのでそんな状態でもとても楽しめました(タンキーと呼ばれるシャーマンが登場したり、尋常じゃない量の爆竹がそこら中で鳴り響いていました)。オススメです。
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