シャーマン現る@厦門城城隍廟(2019.3.22)
厦門の繁華街(中山路のあたり)の一画に厦門城城隍廟(※)はある。
ある日、当廟の若頭HさんからWechatにメッセージがはいる。
「今夜シンガポールの〇〇廟が進香(参拝)に来るよ、きみの好きな無常くんも来るみたい、おいでよ」
持つべきものは友。おかげで白無常くんが憑依した童乩(シャーマン)を初めて生で見ることができた。
儀式終了後のお食事会では、童乩おじさんの隣に座り、いろいろと質問してみた。
なぜ黒無常ではなく白無常をおろすのか?との問いには、「黒無常はとにかく暴れん坊で、今日みたいな儀式にはむかないんだよ」とのことであった。
ちなみに、東南アジアの華人社会では、白無常を「大爺伯」、黒無常を「二爺伯」、併称する場合は「大二爺伯」と呼ぶことが多いようだ。
東南アジアは、無常信仰が現在もっとも盛んな地域であるが、その信仰の一端をまさか大陸で体験できるとは。閩南文化圏の信仰ネットワーク、ほんとスゴイ!
(※)ややこしい話なのだが、厦門には厦門城城隍廟と厦門城隍廟がある。歴史的正統性があるのは前者で、後者は例のWさんが勝手に建立したもののようである(笑)。
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